ラファエルコロネル博物館/Museo Rafael Coronel





再びサカテカスの街に戻る。

サカテカスは銀の採掘で栄えた街で、当時の坑道を利用した地底のバーやクラブなどもあるという。

中央高原の中でも北部にあり、オアハカやメキシコシティに比べると背の高い白人が多い印象だ。




街の中心にあるカテドラル。

実はここのすぐ隣に私の泊まっている宿がある。設備はともかく、立地だけは最高だ。




大聖堂の近くにあるサントドミンゴ教会。

どちらもこの地方特有のピンクっぽい砂岩が使われていて、印象的だ。




街の東側には小高い丘がある。

ブーファの丘という。

頂上と麓をロープウェイが行き来しているのがお判りだろうか?




何か変な店があった。




で、次に向かったのはラファエルコロネル博物館


ここは元々修道院だった建物を博物館に転用したもので、メキシコの民芸品、特に仮面のコレクションが凄い、と聞いて来た。

ラファエル コロネルとは画家でメキシコを代表する壁画画家ディエゴリベラのいとこだとか。

メキシコの絵描きさんはお金持ちですねえ。
いや。金持ちしか絵描きなんて出来なかった、というのが実情か。




前回のメキシコ旅の際、祭に使う仮面のクオリティの高さは良く判っていたので楽しみ。




メキシコの仮面の特徴として我々の想像の斜め上を行く奇抜なデザインと派手な色彩と複雑さにある。




プリミティブな感じの仮面。




コレは多分アルマジロの甲羅で出来ている。




これもまたアルマジロだと思う。




これは…何だ?




動物の口の中から人のお顔がコンニチハ。このパターンも結構ある。

現地の宗教で動物の皮を被るシャーマンがいるのでそれを表現しているのかも。




この辺がメキシコの仮面の真骨頂である。

仮面なのに蛇とか角とか色々なものが合体しちゃってる。




この色遣いもイイ。




意表を突いたデザインの仮面が延々と続く。

もう堪りませんよ!




悪魔の仮面大集合。

地方や部族によって微妙な差があるらしい。




遠野のしし踊りの面にそっくりな仮面。




これは仮面ではなくて胴体に着装するもの。




進むにつれて仮面の制作年代が新しいものになってくる。

それにつれて珍妙さがどんどん増してくるところが素晴らしい。

もちろん見ているこちらのボルテージもどんどん上がっていく。




エグさとキテレツサとカッコよさが入り混じっている。

こんな凄いマスクを付けて行われる祭りって凄すぎる。




鼻が極端に長い人達。




最早マスクの極北だ。




口裂け…。




なんか色んなモノがくっ付きあって混ざりあって訳のわかんないことになってて、もう最高!




シンプルに怖い。




鼻の長い人たち。

右側の仮面は鼻が蛇になっちゃってる。




こういうのアシュラ男爵っつー例えで通じるのかな?





ヒョウ柄各種。




ありとあらゆる種類の仮面が並ぶ。




盛り過ぎて何が何だか判らない。

頭の上に人が立っちゃってるもの。




仮面の概念を覆すような仮面が次から次へと現れる。実に濃密な展示だった。

サカテカスに行ったら必ず寄って欲しいスポットだ。


博物館を出ると目の前にアンティークショップがある。

何気に覗いてみると、今博物館で見たような凄い仮面がたくさん売っているではないか!

いかもお土産用とかではなくアンティーク。

凄く悩んだけど旅の序盤にこのデカい仮面を買うのは無理なので泣く泣く諦めた。






さて、ここからは余談です。

博物館を見た後、ブーファの丘に登ってみることにした。



丘の頂上には教会やモニュメントなどがあった。




世界遺産でもあるサカテカスのコロニアルな街並みが見渡せる。




ロープウェイで街に戻る。

夕日を浴びたサカテカスの町は美しかった。




同乗していたメキシコ人家族が記念写真を撮り始めた。

キ、キミタチ…ゴンドラの中で片方にだけ集まるのはやめたまえ…凄い傾いてるぞ!





その後、サカテカスの人と夕食を御一緒する事に。

指定されたレストランに行ってみると…



ああ、昼間見かけたヘンな店じゃん




外壁にガラクタやアンティーク、絵画やオブジェなど色々なものがゴチャゴチャと混ざりあっていた。




屋内もこんな感じ。




仮面のコレクションもある。




店なのか博物館なのか良く判らない感じになっている。




サボテンのステーキを食べた。

まあ、何となく想像通り。

アロエを焼いてサルサソースをかけた感じ。

意外とイケた。




次の修行へVAMOS!

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